
男性型脱毛症(AGA)に効果が期待されているプロペシア。その中の成分『フィナステリド』はAGAの原因となる男性ホルモンの生成を防ぐ働きが確認されており、抜け毛を減少させることに非常に有効とされています。
AGAに悩む男性にはとても期待値が高く、毛髪クリニックなどの医療機関を受診すれば処方してもらえるため、既に服用されている人は多いことでしょう。
しかし、プロペシアは薬のためどうしても副作用などの問題が考えられます。実際にケースは稀ですがそういった症例もいくつか報告されており、服用中の人やこれから服用を考えている人は気になるところでしょう。
その中でも特に多くの男性が気にしているとも言える、子作りへの影響もしっかりと理解しておきたいところです。
実際僕もWEBサイトなどで検索してみたところ、子作りへの影響について書かれた記事は多かったのですが、『影響は少ない』とか、『子作りをする時だけ服用を中止した方が良い』など「正直正解はどっちなの?」と思ってしまう回答です。
産まれてくる子供への影響を考えたら当然心配なところですが正確な回答はなく、実際経験した人の体験談も載っていません。
実際の体験談があれば、論より証拠で参考にできるのに何とももどかしい感じです。
僕と同じく
・プロペシアを服用しながら子作りをしたい。
・実例を知ることができず不安
・子供が欲しいが不安もあり躊躇してしまう。
こんな気持ちの人は多いはずです。
このように悩んでる人に僕の体験した記事を読んでもらい、そして参考にしてほしい。
そう思い、僕自身がプロペシア服用中に子作りをした実体験を紹介し、同じ心配をされている方へ少しでもヒントとなれば幸いと思い執筆することにしました。
こんな方におすすめ
- プロペシア服用中で子作りを考えている人
- 子作りのために服用を辞めるか迷っている人
- 産まれてきた子供への影響(実例)を知りたい人
目次
1. プロペシア服用中に子作りした実例
冒頭でも触れましたが、服用中の子作りへの影響について書かれた記事は回答がはっきり得ることができません。しかし、いくつか記事を読んでいくと『影響は少ない』と述べている記事の方が多い印象を受けました。
Q.プロペシアを飲んでいるときに、妻が妊娠しても大丈夫ですか?
A.男性がプロペシアを内服している場合に、精子に異常を来たしたり、精液を介してパートナーにプロペシアの影響が及ぶことはありません。
ただし、動物実験で妊娠中にプロペシアを投与すると胎児の生殖器官に異常を来たすことが明らかになっていますので、女性はこの薬を飲んではいけません。また、女性が、プロペシアの錠剤が砕けた粉を吸入したり、手で触ったりしても影響を受ける可能性がありますので、薬剤の取り扱いにはご注意下さい。
子作りを考えている男性はAGA治療薬の服用を中止した方が良いのでしょうか。結論から言うと、プロペシアやザガーロを服用している男性が子作りをしても問題はほとんどありません。なぜならプロペシアやザガーロの成分が精液の中に混じることは、ほぼないためです。
プロペシア服用中に配偶者が妊娠しても胎児に影響はないのでしょうか?
男性がコーティングされたプロペシアを服用している限り問題はありません。
粉末状のプロペシアを処方された場合や粉砕したプロペシアには十分に気をつけてください。
このようにいくつかの専門医が書かれた記事では影響が少ないと述べられています。これら専門医の言葉を信じて、服用しながら子作りすることに決めました。

1-1. 精子への影響について
そもそもプロペシアの成分が体内の精子へ及ぼす影響はあるのか?ここも非常に気になるところです。精子について書かれた記事でも『精液中に成分が溶け込むことはない』と多くの記事で述べられています。
プロペシアが子作りに悪い影響を及ぼすのではないか?と考える方が多い背景に、プロペシアによる精子の異常が生じると思われがちなことが挙げられます。
確かに数多い薬の中には、精液中に移行して胎児の奇形などを引き起こす可能性があるものもあります。ですが、プロペシアの製造販売元であるMSD株式会社の公表によれば、プロペシアが精液中に溶け込む可能性はほとんどないとのこと。1日1回の服用を6週間に渡って続けても、プロペシアの成分が精液中に溶け出すのは0.00076%と極微量とのデータも報告されています。妊娠の成立は赤ちゃんの健康的な発達には影響しないといわれている量です。
この記事を見てからも後押しされるように「きっと大丈夫だ」という気持ちになれました。
ただし妊娠中の女性がプロペシアをうっかり口に入れたり、割れた錠剤の粉を触ったりすると成分が体内に入り胎児に影響を及ぼす恐れがありますので十分な注意が必要です!!
注意するところさえ気をつければそれほど心配することはないと言えそうです。
1-2. 服用ながら子供が産まれました
さて、プロペシアを服用しながら子作りをしても影響は極めて少ないという理論はわかりました。しかし実際の結果はどうだったのか気になる人はとても多いことでしょう。
ここからは僕が服用しながら子作りをし、実際に生まれてきた我が子について書いていきたいと思います。
妻の妊娠がわかったのは2015年の10月下旬のこと。妊娠2ヵ月目でした。
この時プロペシアの服用期間は継続6年目でした。
問題はない、影響は少ない。とあれだけ記事を読んでいてもやはり実際そうなるまでは少し不安はありました。
「そもそもプロペシアを服用しての子作りは無事に受精するのだろうか?」
そんなことも考えたりしていました。
しかし問題はなかったことがこれで判明されました。初めての子でしたが、そろそろ子供が欲しいと思ってから子作りに挑戦し、その後すぐに妊娠が分かったからです。
精子に影響を及ぼすのであれば、こんなにすぐ妊娠するはずはありません。
しかし、ここからの妊娠生活は長いです。「その間も慎重に経過をみていかないと」と思う気持ちはずっとありました。
実際のところは、プロペシアによる胎児への影響はなかったのですが、なんと違うところで妻に危機が訪れてしまいました。
妻の職業柄(幼稚園の教諭)の問題で、激しい動きによる切迫早産の危機です。
僕の別サイトの記事で妻の出産について詳しく書いた記事がありますのでよろしければ是非ご覧ください。
この現状を受け、そっちのほうが重大となってしまい妻の容態を気にしながら妊娠生活を送りました。
なるべく妻に負担をかけさせないように慎重に過ごしました。
なんとか妻の頑張りもあり出産しても問題ない週まできました。妊娠中はエコーによる経過やエコー写真を見ることができるので、子供に影響はないかはなんとなく知ることができます。
経過を見る限りでは胎児に影響はなさそうです。この経過状況を知ることができることは親にとってもかなり安心できることではないでしょうか。
そしていよいよ出産の日がきました。第一子となる娘は無事に予定日ぴったりに産まれてきました。
元気に産まれてきてくれて、母子ともに無事です。なにも問題などありませんでした。
僕にもようやく真の安心がきました。
1-3. 娘のその後の成長について
無事元気に産まれてきてくれた娘。その後の成長はどうなったか?気になる方も多いことでしょう。
決して大きい子ではありませんが、現在の4歳まで成長曲線の中にしっかり入っており、すくすく元気に育っています。むしろ、おてんば娘で活発すぎて目が離せません(笑)
知育・発育面でも問題ありません。子作り前にあれだけ気にしていた自分が嘘に思えるほど順調に育ってくれています。
娘は現在保育園に通っていますが、集団生活もしっかりこなし運動神経もクラスで良い子の中に入っているそうです(先生曰く)
このことから出産した後の発育機能も何も問題ないことが言えます。
では次に第二子の息子の時はどうだったのでしょうか。
3. 2回目の出産について
第一子の娘が2歳5ヵ月を迎えた頃、第二子目の子供も欲しくなりました。娘は元気に育ってくれています。
娘が無事に産まれてきてくれて、身をもって体験できたので2人目の時は不安や心配はそれほどありませんでした。
この頃はプロペシアを継続服用して9年目が経とうとしている頃です。
2人目の時は悩むことはありませんでした。無事に妊娠が分かり、妻の2回目の妊娠生活が始まりました。
しかし、第二子もまた危機が訪れたのです。
娘の妊娠では切迫早産になりかけたので、2人目の時は初めから安静にするよう心掛け妊婦生活を送っていました。
ですが今回は妊娠中に妻がインフルエンザにかかってしまったのです。妊娠3ヵ月目くらいでした。
原因は幼稚園の園児からの感染です。まだ安定期にも入っていない時期だったので、やはりインフルエンザの方が気にかかり母子の身体が心配でした。
産婦人科に受診すると、一般の患者と同じ治療法でタミフルを処方されました。
正直妊婦がタミフルを服用する方が、夫がプロペシアを服用するより危ないのでは?という疑問が頭をよぎったんですよね。。。
ですが医師曰く、タミフルを服用するより高熱が続く方が胎児に影響を及ぼすとのこと!ここは医師に従い経過をみることにしました。正直出産までの残りの半年がとても不安でした。
僕の妻がインフルエンザにかかってしまった時の記事は下記をクリックすると見られます。
ですがその後は特に何も起こらず順調に経過し、無事に出産の時がきました。
息子が産まれたのは予定日の前日。母子ともに健康で産まれてくれました。2人目の出産時も何事もなく元気に産まれてきてくれてプロペシアを服用しての影響はまるでありません。
それに2人目は男の子です!
プロペシア服用の注意には『男児を妊娠中の妊婦が服用すると、胎児の生殖器に影響がある』とされています。妻は服用していないにしても少し心配なところです。
しかしこの辺も全く問題なく産まれております。
3-1. 息子のその後の成長について
息子は現在1歳1カ月を迎えましたが、これまでの成長も何も問題なく育っております。それどころか産まれたばかりの頃から力が強く、『寝返り→お座り→ずりばい→ハイハイ→つかまり立ち→つたい歩き→一人で立つ→一人歩き』と全て平均月齢より早くできるようになっています。
順調そのものです。
息子は妊娠中の妻のインフルエンザ感染やプロペシア服用中の妊娠など、一般的な直観では不安な要素がある中での出産でしたが問題なく育っています。
3. 結論
これまでのことをまとめ、結論を言うとプロペシア服用中に妊娠しても胎児への影響は極めて少ないと言えるでしょう。
プロペシア服用中の子作りについての実体験の記事は少なく、実例がわからず不安だった方。数多くの医師の方の意見も「影響は少ない」、「問題はない」と回答しています。
そして僕の実体験でも問題はなかったことを証明されました。
娘の場合⇒プロペシア継続服用期間:6年(切迫早産の危機もあった)
息子の場合⇒プロペシア継続服用期間:9年(妻が妊娠中にインフルエンザにも感染した)
この状況でも無事に健康体で産まれてきてくれました。
今、子作りをしようか悩んでいる人、プロペシアを中止しようか迷っている人が少しでも参考になったと思っていただけると幸いです。
最後に、これはあくまでも僕の実例です。同じ悩みの人へ参考にしてほしくて書きました。
100%問題ないことを保証する記事ではありません。
「やはりまだ不安を拭いきれない」という人はプロペシアを中止して子作りをされるのも一つの選択肢です。
最終的に判断するのは自分自身ですから慎重に考えてから決められるといいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。